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三多摩憲法のつどい秋の学習企画を開催しました
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毎年5月頃に多摩地域の市民の方と「三多摩憲法のつどい」を開催していますが、今年は東日本大震災の影響で5月の企画が延期となり、10月7日に『いま、学校で「日の丸」・「君が代」はどうなっているのか?』と題して秋の学習企画を開催しました。
「日の丸」・「君が代」を巡ってはこれを「国旗」・「国家」とする法律が制定される一方、第二次大戦の日本のアジア諸国への侵略に「日の丸」・「君が代」が果たした役割を重視して、強制することに批判的な人も多数います。学校現場における「日の丸」・「君が代」に関し、今年立て続けに最高裁判決が出され、大阪府では条例で強制しようとしています。
学習会では、講師に新潟大学准教授の世取山洋介先生をお招きしました。世取山先生の講演では、日の丸・君が代が学校現場で強制されるようになったのは、新自由主義的教育改革を進めやすくするために、校長をはじめ教員を管理を強化する為の手段として行なわれたと話がありました。また、これまで学校現場における「日の丸」掲揚、「君が代」斉唱は「国際的に認められた儀礼的行為」に過ぎないので憲法の思想良心の自由の問題とならないとされてきましたが、今年相次いだ最高裁の判決は、これを「国旗国歌に敬意を示す行為である」ことを認め、憲法の思想良心の自由の間接的制約になるとの判断を示したことなどを指摘されました。その後の意見交換では「君が代」裁判の原告の方、当時の校長先生、七生養護学校「ここから裁判」の弁護団や原告の方の報告など多数の方からの声が上がり、大変中身の濃い企画となりました。学習会は、60人を超える参加があり、用意したレジュメなどが足りなくなるほどでした。
「三多摩憲法のつどい」も、来年は30回目の節目の年を迎えます。次回は例年通り5月に催しを行う予定です。
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