- 親族が亡くなったが、相続人の範囲や連絡先がわからない
- 他の相続人と不仲や疎遠なため話し合いができない
- 遺産の分け方や遺産分割協議書の作成方法がわからない
- 不動産の登記が義務化されたが、相続登記をしていない不動産をどうしていいかわからない
- 介護での貢献度や生前にあった贈与を相続の配分に反映させたい
※遺言がある場合については「遺留分」の項目もご参照ください。
遺産分割協議を
弁護士に相談するメリット
相続人の調査により相続人の範囲や連絡先などを調べられる
相続手続を進めるには、故人(被相続人)や相続人の戸籍や戸籍附票などを役所から取り寄せて揃える必要があります。弁護士に依頼した場合、相続手続に必要なすべての戸籍等を取り寄せ、相続人関係図を作成いたします。
相続手続を着実に進めることができる
相続人同士が不仲や疎遠な場合でも、弁護士が代理人となり交渉や調停で協議を進めることができます。また、相続人間の協議が調ったときは遺産分割協議書を作成できます。また、相続登記手続きのフォローもできます。
寄与分、特別受益等を反映できる可能性がある
介護での貢献度等(寄与分)や、生前の贈与(特別受益)などの事情を反映するには、専門的な知識や手続きが必要な場合があります。弁護士に依頼すれば、寄与分や特別受益を的確に主張しながら相続手続を進めることができます。
Point
相続手続をする前に確認しておくべきこと
- 相続人は誰か
まずは、相続人が誰かを調べて確定する必要があります。相続に伴う手続きには原則として故人(被相続人)に関する戸籍一式が必要です。 - 遺産は何があるか
分割する財産として何があるかを確認する必要があります。これにはプラスの財産だけでなくマイナスの財産(債務)も含まれます。 - 遺言書はあるか
遺言書があるか否かでその後の相続手続が大きく分かれます。遺言書がある場合については、「遺留分」の項目も併せてご参照ください。
相談事例・解決事例
- 同居して介護をしていた親が亡くなりました。相続手続をしたいのですが、遺言書はありません。私以外の相続人である兄妹とは何十年も音信不通で、どこで生活しているのかもわかりません。
- 遺言書がないときは他の相続人との間で遺産分割の協議(話し合い)が必要です。まずは戸籍等を取り寄せて相続人の範囲を確認し、他の相続人に連絡をとって遺産分割の協議を申し入れます。弁護士が代理人として連絡をとり、法律の仕組みを説明したり事情を伝えたりすることで、話し合いがスムーズに進むケースもあります。また、事案に応じて速やかに家庭裁判所に調停を申し立てることで、相続人間の協議が円滑に進むケースもあります。そして、話し合いや調停の中で、同居して介護を担ったことによる寄与分の存在を主張することになります。
相続手続を放置したままでいると、様々なトラブルに発展しかねません。相続手続でお困りの際には、早めに弁護士にご相談ください。
よくあるご質問
相続による不動産の名義変更、預金の解約・払戻しなどはどうすればいいですか?
相続財産の分割方法が決まった後、遺産分割協議書や調停調書を用いて、法務局での不動産の移転登記や金融機関での預金の解約・払戻しなどの手続きをとる必要があります。弁護士に依頼すると、これらの手続もお手伝いできます。
交渉や調停では、不仲や疎遠な相続人と顔を合わせないといけませんか。
弁護士に依頼した場合、弁護士が相手方との窓口になるため、ご自身が顔を合わせることは基本的にありません。また、調停手続でも、事情を説明して顔を合わせないで済むよう配慮を求めることができます。
調停で遺産分割の話し合いがまとまらない場合、どうなりますか?
遺産分割調停が不成立となった場合、自動的に遺産分割審判に手続が移行します。遺産分割審判では、裁判所が当事者の主張や証拠を踏まえ寄与分や特別受益の有無などを考慮しつつ分割内容を決定します。
解決の方法・種類
- 相続人間での話し合いによる解決
相続人間で遺産分割の方法について話し合い(交渉)をします。話し合いの結果、分割方法が決まれば、遺産分割協議書を作成して相続人全員が署名押印をする必要があります。その後に、不動産の相続登記や預金の解約、有価証券の名義変更などの手続きが必要となる場合があります。
弁護士は相続人の代理人として、これらの手続きを代わりに行うことができます。 - 裁判(調停・審判)手続による解決
交渉での解決が困難な場合には、家庭裁判所に調停を申し立てます。調停では、調停委員が間に入り、相続人それぞれから交互に話を聞いて話し合いを進めます。調停で話し合いがまとまらないときは、裁判官が遺産分割の内容を決める審判に移行します。
弁護士に調停手続きを依頼した場合は、調停の申立書等の書面の作成・提出を依頼できるほか、調停期日に弁護士が同席して調停手続を進めることができます。
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