首都圏建設アスベスト訴訟(第2陣)東京地裁判決のご報告
本年9月4日、首都圏建設アスベスト訴訟(第2陣)において、東京地方裁判所は、国の賠償責任を認めるとともに、建材企業5社の賠償責任を認める勝訴判決を言い渡しました。この間、建設アスベスト訴訟では、各地の裁判所にて多くの勝訴判決が続いておりましたが、今回の東京地方裁判所の判決は、建材企業の責任を認め(東京地裁では初めての判断)、さらには、各地で結論が別れていた屋外作業者の方に対する建材企業の責任も認めるなどし、司法の流れを前進させました。
アスベスト(石綿)による甚大な健康被害は今も続いておりますが、遅くとも年度内に最高裁判所の判決が出されることが見込まれ、全面解決に向けた運動が進められています。司法による解決のみならず、建設アスベスト問題の全面解決を目指して、引き続き、尽力して参ります。
(※当事務所より複数の弁護士が建設アスベスト弁護団に参加しています。)