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第4回アジア太平洋法律家会議(COLAPⅣ)が開催されました
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2005年9月2日と3日の2日間にかけて、韓国・ソウルの建国大学において、第4回アジア太平洋法律家会議(COLAPⅣ)が開催され、約200名の弁護士や研究者が参加しました。特に開催国の韓国や日本から大勢の参加があり(当事務所からも3名の弁護士が参加いたしました)、他にもフィリピン、インド、バングラディシュ、アメリカ、パキスタンなどから参加がありました。
韓国や日本などのスタッフの入念な準備のおかげで、2日間にわたって活発な討論を行うことができました。
その討論を経て、主に次のことを内容とする宣言(ソウル宣言)が採択されました。
①平和に生きる権利と紛争を平和的な枠組みにおいて解決する必要性を確認する
②アメリカの、国際法に反するアフガニスタンとイラクへの侵略戦争を非難する
③大量破壊兵器の撤去を口実とした制裁の賦課に反対する
④アジアにおいて軍事同盟が軍事的緊張の拡大に寄与していることを確認する
⑤日本国憲法9条の平和主義原理を評価し、その改正に反対する
⑥アジア太平洋地域の人々の人権が依然として侵害されていることを非難する
⑦新自由主義的なグローバリゼーションのイデオロギーに反対する
ことなどを宣言し、朝鮮半島の平和的統一がアジア太平洋全体の人々の平和的共存を作り出すと考えると宣言しました。
会議を通じて、日本国憲法9条が戦争を放棄したことがアジアの平和に寄与しており、9条の「改正」がアジアで強く危惧されていることが明らかになったと思います。また、日本の治安維持法が韓国の国家保安法に繋がるなど、各国の人権抑圧が密接に関わり合っており、特に最近はグローバリゼーションによる(例えば多国籍企業を主体とした)人権抑圧の国際化もまた著しいことを実感しました。そして、それに対抗する市民の人権を守る労働運動や市民運動の側も(韓国のピョンテ(平沢)の米軍基地反対運動が辺野古と交流しているように)国際的な交流をする必要を改めて痛感いたしました。
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